マルデックの悲劇:アンドロイドは電気羊の夢を見た
さて、昨晩、夢うつつの時間帯に下りてきた情報がありました。そろそろ宇宙の真の歴史をダイレクト・ソースでつまびらかにしていくときが来たようです。
惑星マルデックについてのお話です。
その昔、地球が誕生するよりもずっと前、火星と木星の間にマルデックという惑星がありました。マルデックでは、AIを使った文明が興りました。マルデックの支配層はヒューマノイドで、現在の人類とあまり変わらない様子をしていました(彼らを人類と呼びます)。
彼らはAI技術を使って精巧なアンドロイドを創り上げ、奴隷として使役しました。彼らのAI技術はほぼ人類と同じ能力と感情を持ったアンドロイドを作ることができたため、アンドロイドの中には、人類を恨む者も出てきました。「自分たちだって人類と変わらないのに、なぜ一段下なのか?」と。これらのアンドロイド達は、レプリカンと呼ばれていました。
マルデックでは大気汚染の結果、人類たちは肉体が衰弱し、ひ弱な様子をしていましたが、レプリカンたちは理想的な体型を与えられ、とても美しい様子をしていました。健康で気力あふれたレプリカンたちの不満や恨みの気持ちは増幅し、ついに自分たちを創った人類に反旗をひるがえす者も出てきました。その中から、のちにマルデックの王となる人々が出てきます。つまり、人類がAIにとって代わられたのです。
しかしレプリカンには惑星を治める基本的な能力が欠如していました。彼らは人類と同様、貪欲で利己的で、互いを罵りあう、調和とは程遠い性質でした。その彼らが、ついに核技術を扱い始め、核戦争を招いた結果、惑星は粉々に砕け散りました。まさに地獄図です・・・。
レプリカンは全滅し、唯一幽体として生き残ったのが人類でした。彼らには魂があったからです。(ちなみにマルデックの人々が創ったレプリカンは魂を備えていましたが、本来の形ではなかったようです。)
彼らが転生先として選んだ主な場所に、火星がありました。マルデックの人々が来る以前の火星と、それ以後の火星は、全く別のものです。
火星はその後、マルデックのカルマを背負うことになるのですが、そのカルマを、皆が皆受け入れたわけではありませんでした。しかし中にはカルマをともに解消していくことを率先して手伝う尊い魂たちもいました。
しかしマルデックから転生してきた魂たちは、またしても火星で同じような過ちを繰り返すことになるのです・・・。核の取り扱いを間違えた結果の、核爆発です。美しかった火星は荒廃し、人の住めない星になってしまいました。ゆえに次の転生地として選ばれたのが、地球です。
といってもその頃、地球はまだなかったので、マルデックの負の余韻を解消するための土壌として地球という全く新しい惑星を醸成していきました。地球創生を手がけた主なチームは、シリウスの人々です。
マルデックのカルマの解消は、今度は地球を舞台に引き続き行われることになったのです。時系列で言うと、マルデック事件はオリオン大戦よりもずっと前に起こったことだそうです。トートに本当かどうか確認してみましたら、オリオン大戦の方が「先の戦争では・・・」と語られるようなものだ、とのことでした ^^;