悲しみの底
久々に自分の過去生と向き合いました。
以前、あるチャネラーさんから、私の魂が持つ課題のキーワードは「悲しみ」だと言われたことがあります。顕在意識ではほとんどピンと来なくて、「なぬ〜!?」という感じで放置していました(笑)。その頃、Oshoのカードを引いても「sorrow」というキーワードが出てくることがしばしば。日常生活で「悲しみ」と言える感情はその頃、あまり感じることはなかったし、私の性質そのものに悲しみのエレメントは少ないと感じるので、「悲しみ」って・・・何だろう? ずっとそう思っていました。
もちろん、私がミディアムとして目覚めた理由でもある、魂の片割れJとの過去生的なつながりにおいて「悲しみ」がキーだというのは認識していました。エウリーナとセレステ王の過去生では、魔法でそそのかされたとはいえセレステ王がエウリーナ以外の女性に心を動かしたことから、エウリーナが悲しみの底に沈んでしまいます。三次元の私自身は、エウリーナの心を思うと辛すぎて・・・あまり考えたくない感じです。やっぱり、そこなのかな〜?
・・・・・・・・
私はどちらかというと、異性との関係性においてなぜか絶対的な自信があり、嫉妬という感情をほとんど持たないよう、立ち振る舞いをする性質があります。
これは喩えですが、もしも自分の付き合っているパートナーが別の人と浮気をしたとしたら、関係はもうそれで終わり。もちろん他の人を「素敵だ」と思うのは全く構わないんです。だって、世の中は素敵な男女であふれていますから。でも、本当に好きになって、あるいは何らかの惹きがあって関係を持つ(肉体関係を含めて)のだとしたら、それはきっと、そちらがその時点で、本当の関係なんだと考えてしまいますね。
浮気される隙間があったからだと自分で思うだろうし、心や身体がこちらに向いていない人を、こちらに向かせるのは相当なエネルギーがいるので、その辛い感覚にフォーカスしていたくないという思いが強いのかもしれません。同時に、「この私以外の人に気を向けるということは、この人は本当の相手ではない」と、なぜか心の奥底で思っている自分がいるんです。
ただし、そういう経験がこれまでにないので、実際自分がどういう態度に出るのかは未知数なのですが・・・。きっと辛い感情はたくさん味わうと思うのですが、おそらく相手の弁明もほとんど聞かず、ぷいっと、そのパートナーから離れてしまうかも。心を固く閉ざして。それ以上傷つくことを怖れて。「いいわよ、私のほうを向かないあなたは、私のパートナーじゃない。さよなら」。
・・・・・・・
それが先日、ヒーラーの友人と交換セッションをしていると、彼との別の過去生が出てきました。
エジプトの王様(彼)にギリシャから請われて正妻としてお嫁にいった女性(私)。国が違うこともあり、さんざん迷ったけれど、強い愛情があるからこそ嫁いだ。けれど・・・実際はエジプト本国に大勢の側室さんたちが待っていて、ドン引きしてしまった。
正妻はある意味で、大切にされすぎたようです。別格として崇められるように扱われていた。彼の愛は変わらなかった。けれど、彼の肉体は他の女性ともシェアしなくてはいけなくて・・・これが相当に辛かったようです。ただ、大勢の側室を持つことは子孫繁栄も含め王室の男性としての嗜みで、倫理的にも悪いとされていなかったのです。でも、彼を心から愛する一人の女性として、大変な嫌悪感を抱いたみたいです。そこからすれ違いが起こるようになってしまった。互いへの想いはあるのだけど、大きな流れの中、その時代の“常識”に打ちのめされてしまった。
同じことが日本の瀬織津姫にも言えると思います。彼女も魂の片割れであり、正妻としてアマテルと結婚したけれど、やっぱりたくさんの側室と付き合わないといけない環境だった。しかも、先ほどのギリシャ人女性も同じですが、正妻だけに課される公の義務や責務もいっぱい。今、これを書いているだけで気持ちが押しつぶされそうです(笑)。
・・・・・・・
あくまで個人的な考えと書きますが、男女の愛は、やはり対で育まれるべきで、決して1対3、1対5の関係からはディベロップされない。相当歪みます。今となってはありえないことですが、当時はそれが当たり前とされていた時代。そこを認め(つまり社会環境として仕方がないので、許せってことですが)、先に進んでいくことが必要みたいです。
ちなみにこのエジプトでの生で、彼女はどうも、夫が先に死んでしまったため、生きたまま夫の亡骸と一緒に石室に閉じ込められてしまったみたいです。正妻の定め。生き埋めですね。ギリシャの慣習にはなかったでしょうから、泣き叫びながら嫌がったみたいですけど、無理やり入れさせられたみたいです。ひ〜。それで餓死したようですね。(ただし石棺には閉じ込められなかったみたい。石室の中は自由に歩けたようです。実は私、閉所恐怖症気味でして、しかも、なぜか生き埋めにされることへの妙な恐怖が昔からあります。この過去生から来ているんだなと、至極納得した次第です)
・・・・・・・
ここまでが・・・ヒーラーの友人とのセッションでわかったことです。友人は「時代背景として、男が妾を持つことが罪ではない時代もある。そこを見て、許しなさい」というメッセージをおろしてくれました。(感謝!)
しかし、そのメッセージを聴きながら、もう腹の底から怒りの感情が湧き上がってくるんです。本当に腹が立つ。悲しみというよりも、怒りですね・・・この感情を感じ切ることが、私にとって大切なのでしょう・・・。
そして今日。このセッションがとても良かったので、この過去生に再度、繋がってみることにしました。エジプト人の夫と、ギリシャ人の女性の、真の関係についておろす。クレオパトラ7世の時代から、さらに遡った昔のことです。
「夫妻はとても愛し合っていた。夫は妻が不妊であることに真っ先に気づき、そのことを誰にも悟られないよう、うまく動き回り、彼女を守った。なぜなら子を産めない女はとても肩身が狭い思いをする時代だったから。夫は妃の立場を守るためにも、妾たちの協力を得ながら、彼女が不妊であることを周囲に悟られないようにした。この気遣いは妻には一言も言わなかったので、彼女は寂しいという気持ちを抱えることになり、二人の関係はギクシャクするようになってしまった」
これが真相なのだそうです・・・。夫は妃のことを一番に考えていたのですね。でも、彼女の妃としての立場を守りすぎたので、女としての妻に寂しい思いをさせてしまった・・・。互いの思いが空回りしてしまった・・・
とても切ない物語です・・・続きがあります。このギリシャ女性が最期に石室で過ごしたときの思いがおりてきました・・・
「私は、夫と最期の時を過ごしながら、気づいていました。自分に子供ができなかったことを。彼の深い愛にも気づいていました。私は女として愛されたのだ。ただ子供を産むだけの存在ではない、ただの一人の女として、一人の男性に愛された。そう気づき、彼とともに同じ部屋にいることが誇らしくなった。愛する夫とともに、妻として、同じ時期に亡くなる幸せを噛みしめました」
・・・・・・・・
さて、私が先に進むために必要な手放し。それは、対の相手から受けたと信じている怒りと悲しみ・・・。レムリア時代に裏切られたことに端を発する、永遠に続く抗議の気持ち・・・。けれど、もう、許してあげてもいいのかな。
だって、あのときも、あのときも、愛されていたでしょう?