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アーサーとグィネヴィアの真実


今回は英国で生まれ、ヨーロッパ各地に広まっていったアーサー王物語を掘り下げてみます。

アーサー王物語は大変人気のあるプロットですよね。魔術師によって予言された王統を継ぐ子供が里子に出され、岩に刺さった剣を抜くことで自らが王であることを世間に知らしめ、王国を築いていきます。現在に伝わる物語では、王の統治は素晴らしく、高潔な騎士たちがアーサーに従い王国を守ったとありますが、王妃グィネヴィアと騎士ランスロットとの不倫を発端に不穏の種が蒔かれ、やがて崩れ去っていくとあります。

しかしながら、アシュタールが私に伝えてきた真実の物語によると、少しプロットが異なるようです。

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「アーサー王とグィネヴィアは仲睦まじい夫婦だった。かたときもはなれず一緒にいた。それをよくないと思う者がたくさんいて、一計を案じ、ランスロットによからぬことを吹き込み、あるいは魔法を仕掛け、女王に恋をするようしむけた。ランスロットは自分が女王に恋したと思い込み、そして本来の相手である女性をふり払ってグィネヴィアに迫るが、無碍なく断られる。しかしそれを見た何者かが王に告げ口をした。そこから悲劇が始まった。

王は猜疑心を持って妃を見るようになり、妃はいたたまれずランスロットになぜかと詰め寄る。ランスロットはそれを『自分がしたことではない』としりぞけるが、妃は納得がいかず魔術師マーリンがけしかけたと思い、それを彼に聞きにいく。当時、マーリンは恐るべき存在として畏怖されており、彼に直接問いただしたり交渉をしたりする者はほとんどいなかった。しかしグィネヴィアは違った。彼女は大変な賢女であり、同時に聖女として国を見守っていた存在であり、マーリンと互角に話ができる存在であった。もっともランスロットの件を主導したのはマーリンではなかった。」

アーサー王が治めていたのは、当時でいうと小国だったようです。アーサーは、自らの意志があまねく行き渡る範囲の土地を平和に治めることを望んでいました。しかし、騎士たちの中には王に国土の拡張を申し立てる者も出てきた。しかしアーサー王は首を縦にふらず、小国のまますみずみまで統治することを主張します。そこに騎士たちの不満の種があったようです。

騎士たちの不満は大きくなり、体制は二手に別れてしまいます。それが戦の始まりであり、決して王妃の不倫が原因ではありません。アーサー王はグィネヴィアに戦の件で意見を仰いだところ、妃は「御意のままに。わたくしはこの国で王とともに年老いていくつもりです」と答えました。そして、戦の火ぶたが切って落とされた・・・。

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アーサー王が治める王国は、グラストンベリー周辺にあったようです。そしてトールの丘こそ、アヴァロンと呼ばれる本拠地でした。トールのふもとにあるサンクチュアリ、チャリス・ウェルには今でもアークが隠されているそうですよ。それを持ち帰ろうとするものがいれば、守護存在によって弾き返されたそうです。その守護存在とは・・・魔術師マーリンのこと。彼がいまも強力な魔術で、アークを守り続けている・・・。

さて、アーサー王と騎士たちの戦いはグラストンベリーからロンドン近郊のキューまで下ってきました。キューは、追いつめられた王の一族が木の周りで円陣を組み、最後に戦った場所なのだとか。そこで死に絶えたそうです・・・。私が数年前にキューを訪れた際、はっきりとこの光景を感じました。王立キュー・ガーデンは、どうも古戦場のようです。キューという土地は、昔はエルフの森のような神聖な場所だったようです。

ちなみにアーサー王が王の証として持っている剣、エクスカリバーは、シャンバラから来た名刀だそうです。つまりレムリアのつるぎ。魔術師マーリンと呼ばれる存在は、サナトクマラと同じエネルギーであり、幽体として存在しつつ守護していたそうです。

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ところで“伝説の”と枕詞のつくアーサー王ですが、後付の伝説もあるにせよ、アシュタールによると実在したイングランド王がモデルとなっているとのこと。それは、英国史上屈指の名君として知られるウェセックス王国のアルフレッド大王だそうです。

ウェセックス王国は中世イングランドにおける七王国のうちの一つで、確かにグラストンベリーを含むイングランド南部を治めていた王国ですね。ウェセックス王国の紋章を見ると・・・ドラゴンです! アーサーの称号はペンドラゴン。ウェールズ語でドラゴンを統べる者という意味らしく、スピリチュアル世界でもアーサーとドラゴンを結びつけて考える向きもあるようです。ただアーサーがウェセックスのアルフレッド大王だとすると、アングロ・サクソン人ですね(笑)。ということはウェールズの方々には申し訳ないですが、アーサーはブリトン人ではなかったことに。この辺りが伝説の部分なのかもしれませんが・・・。

この情報を得て、アルフレッド大王について調べていると、彼の死についての記録は残っていないようです。最後はロンドンのキューで戦乱の中に果てた・・・と考えると、感慨深いものがあります。

アーサー王伝説の最古の資料は10-11世紀頃に成立したとされる『マビノギオン』です。9世紀に生きた名君であったアルフレッド大王の活躍を、脚色付きの詩篇にのせて流布しようという意図のもとに編まれたのがマビノギだった、と考えることもできます。

あるいはアーサー王のアヴァロンは別次元にあり、その三次元投影としてのアルフレッド大王、なのかもしれません。アルフレッド大王は、妃であったエアルフスウィスとはとても仲睦まじかったようです。そう考えると、彼女がグィネヴィアの魂を演じたことになります。

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もうお気づきかもしれませんが、アーサー王とグィネヴィアは、ツインレイという関係性でした。ということは、アルフレッド大王とエアルフスウィスも然り。この記事で言いたかったのは・・・ランスロットとグィネヴィアの不倫が大嘘ということなんです。あくまでアーサーとグィネヴィア。その関係性が、真実なのです。


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